北海道イラストレーターズクラブアルファ

北海道を拠点に活躍するプロのイラストレーターの個性が集結北海道イラストレーターズクラブアルファ

ILALA GRAND PRIZEイララ大賞

主催:北海道イラストレーターズクラブアルファ

イララのイラスト公募企画「イララ大賞」が8月に開催されました。初の一般公募ということで、作品がどれだけ集まるか不安な編集部一同でしたが、応募総数47名、78点の力作が集まりました!
ご応募いただいたみなさま、ありがとうございました!
どの作品もたいへん素晴らしく、審査員も悩みに悩んで受賞作が決まりました。
入選した作品はすべて11月24日~29日にビストロカフェ+ギャラリーオマージュにて展示しますので、お楽しみに!

審査結果

金賞

Kichiさん[事務員/岩見沢市]

Title:スレイプニル
[使用画材:ボールペン、透明水彩]

副賞
  • 30,000円分の商品券
  • イララ21号にて1ページの掲載枠
  • イララちゃんオリジナル記念品
  • たいへん完成度が高く、ご自身の表現したい世界観をとても魅力的に描かれていると思います。【小田啓介】
  • 線の綺麗さと全体的なボリューム感に迫力がある作品でした。【真吏奈】
  • 中世の騎士物語を感じさせる、ダイナミックでかつ宝石のような作品【堀じゅん子】
  • タイトル通りのモチーフを独自の視線で大胆に描かれていて迫力もありますし、見応えある画力でした。【やまだるみ】

銀賞

カミグチヤヨイさん[イラストレーター/札幌市]

Title:何処へ行こうか浅瀬短い夏がくる
[使用画材:Adobe Photoshop CS5]

副賞
  • 10,000円分の商品券
  • イララ21号にて1/2ページの掲載枠
  • イララちゃんオリジナル記念品
  • アナログ感を出しながらもデジタル表現とのバランスが魅力的。【佐藤正人】
  • レイアウトや色彩などクリエイティブなため洗練されている印象を受けます。【真吏奈】
  • クオリティの高さは抜群、穏やかな色使いと構図ですっと、引き込まれるのはさすがです。【やまだるみ】

銅賞

いたばし かえでさん[北海道芸術デザイン専門学校生/札幌市]

Title:夏の終わり
[使用画材:アクリル絵の具]

副賞
  • 5,000円分の商品券
  • イララ21号にて1/2ページの掲載枠
  • イララちゃんオリジナル記念品
  • 画面からも何か若い将来性を感じる魅力がある作品だった。【佐藤正人】
  • アクリルで描いた原画を部屋に飾るところまでが素敵にプロデュースされた作品。アーティスト性を感じます。【真吏奈】
  • 伸びやかなタッチが、作者の瑞々しい感性を感じさせます。【堀じゅん子】
  • 背景と少女の切なさの表現が素晴らしく、『夏の終わり』がリアルに伝わってきます。【やまだるみ】

工藤ワビ良平賞

渡部 花菜さん[北海道教育大学岩見沢校生/札幌市]

Title:海鮮戦隊エビフライバースデーケーキ
[使用画材:アクリルガッシュ]

  • 圧倒的な世界感と、ジャストな表現力!色のバランスも抜群に上手い!【工藤ワビ良平】
  • 何か不思議な魅力のあるキャラクターと発想の面白さが良い。【佐藤正人】

アルファ賞

やまのわさん[デザイナー/札幌市]

Title:ヒナゲシIヒナゲシII
[使用画材:紙版画]

  • 自分の感性に従い、素直に表現。それが見る側にも心地良さを感じさせます。【西村昌実】
  • 紙版画のやわらかな風合いと、レトロモダンな作風が印象的です。【堀じゅん子】

ぜきこさん[主婦/東京都]

Title:HOKKAIDO 鮭HOKKAIDO 熊HOKKAIDO 鶴
[使用画材:Procreate]

  • レトロ感のあるポスター表現と線画の魅力がまとまっていた。【佐藤正人】

阿部 真由子さん[接客業/札幌市]

Title:今は夢でしか逢えない
[使用画材:画用紙、鉛筆、色鉛筆、水彩、ペン]

  • 一目で魅了されるシュールな空気感と、想いを知りたくさせられるタイトルが秀逸。【工藤ワビ良平】
  • 会いたい人に夢の中なら会える幸福感をカラーで、現実は会えない喪失感や虚しさをモノクロにしたことで上手にわかりやすく表現されています。共感を呼ぶ良い作品だと思います。【真吏奈】

イララ特別賞

池田 佳代子さん[ギャラリーハウス ぱすてる屋/静岡市]

Title:記憶の輪郭より「新型コロナウイルスwar」
[使用画材:水彩絵具・その他]

  • ノスタルジックで繊細、抑えた色調でていねいな仕上げ。人物の表情に思いを馳せ、見入ってしまう。【西村昌実】

椿 三四郎さん[北海道教育大学岩見沢校生/岩見沢市]

Title:HERO
[使用画材:発泡スチロール、アクリルガッシュ]

  • 粗削りだが心地良い抜け感のある惹きつける作品になっている。【佐藤正人】
  • 斬新なアートに目を惹かれました。【真吏奈】

竹村 ふづきさん[アパレルEC運営・イラストレーター/大阪府]

Title:贅沢な休日
[使用画材:マーカー、ペン、スパンコール(コラージュ)、アクリル、Photoshop]

  • スパンコールのコラージュで彩られたマウスが超魅力的!【工藤ワビ良平】

Tomomiさん[主婦/札幌市]

Title:Sunlit garden
[使用画材:透明水彩・色鉛筆]

  • 全体的に落ち着く色合いの中に、アクセントの色使いとモチーフたちをうまく取り入れていて、表現の仕方にセンスを感じます。【やまだるみ】

那須 朋果さん[北海道教育大学岩見沢校生/岩見沢市]

Title:雨上がり
[使用画材:CLIP STUDIO PAINT]

  • 何気ない日常にある「共感できる美しさ」をすくい取れてそれを表現できる構成力・色づかいが見事!【西村昌実】

入選者

髙橋 香里さん

  • 細かな表現と密度のコントロールが秀逸な作品で、ずっと見ていたくなる様な魅力があります。【小林龍一】
  • 緻密なペン画で根気のいる絵。時間はかかるけれど”楽しんで描いている”ことが伝わります。【西村昌実】

やまうち ゆうかさん

  • 絵本の1シーンを感じさせる丁寧な表現が魅力的です。【佐藤正人】

ちいんけとのさん

  • シンプルにそぎ落とされた描写と、存在感を感じさせる絶妙なマチエール。いい!【工藤ワビ良平】

山本さん

  • 神秘と妖艶さを兼ね備えていて、不思議な空間を醸し出している美しい作品だと思います。【やまだるみ】

スワベコさん

  • 愛らしい発想力で微笑ましくなる、単純に『かわいい』となる作品です。【やまだるみ】

杉本 憲一さん

  • 少ない色数とデザイン的な計算された表現が素敵です。【小田啓介】

くるくるパスタさん

  • 何気なく入った裏路地で、ふと見つけた風景がちょっと懐かしい感じ。【小田啓介】

佐藤 美里さん

  • 画面から作品に対する情熱的なものが感じる幻想的な作品。【佐藤正人】
  • 様々な色を駆使してるであろう表現と、様々な、気持ちを溢れんばかりに表現されているように感じ、圧倒される作品です。【やまだるみ】

潮見さん

  • 丁寧な仕事がシンプルな素材をここまで魅力的に。レイアウト、背景色がまた秀逸!【工藤ワビ良平】

小夜子さん

  • 物悲しさの中に奥深い物語を感じました。イラストならではの儚がとても美しく感じます。【ゴトウマキエ】

日常かんぱにーさん

  • 3点シリーズの1枚。どれも構成がまとまっており画材も使いこなされ、かなりの上級者!【西村昌実】

松浦 由佳さん

  • 想像性がたかく、手描きならではの調整がとても効いている作品だと思います。想像の先へ連れてってくれるようなそんな一幕があり、ワクワクします。【ゴトウマキエ】

Pupilさん

  • ぐっと引き込まれて、ずっと眺めていたくなりました。宗教画にも似た不思議な力。【工藤ワビ良平】

折 タクロウさん

  • 頭の中の世界を、完璧にアウトプットしてしまう技量。タイトルも秀逸。【工藤ワビ良平】
  • 色使いのバランスがとても良い世界感を醸し出している。【佐藤正人】
  • デジタルイラスト並みに繊細さや色彩の多様さを駆使していて原画というのに驚いた作品です。【真吏奈】

まないたの鮭さん

  • オリジナリティがプンプンと臭う抜群のセンスと技量にやられました。【工藤ワビ良平】
  • 若い感性が面白い表現として画面に出ている。【佐藤正人】

森越 愛さん

  • シンプルな表現と素材の使い方が素敵な作品です。コントラストが効いていて目を奪われました。【小林龍一】
  • シンプルながら相当な時間をかけて試行錯誤されながら完成させたことが伺えます。【西村昌実】

祐川 朋嗣さん

  • ともかく『描きたい!』という思いがあふれています。自分の世界観をこれからも大事にしてください!【西村昌実】

審査員

総評

ゲスト
審査員
工藤ワビ良平[アートディレクター]

この度は、ゲストとして審査に参加させていただきありがとうございました。アートディレクターとしての目で向き合わせていただきましたが、選考委員のみなさんとの相違に愕然とし、より深くかつ幅広い視野と洞察力が必要だと、改めて勉強させられる機会となりました。受賞・入賞作品は、それぞれに確かな技術と表現力に溢れた作品ばかりでした。受賞・入選者のみなさん、おめでとうございます!従来のイラストという枠に囚われない、新しい個性がこのコンペから生まれていくことを楽しみにしています。

小田啓介[北海道イラストレーターズクラブアルファ会長/イララ編集長]

長く北海道にイラストレーションのコンペティションがなかったのが、たいへん寂しく思っておりましたが、みなさまのご協力のおかげでイララ大賞を行うことができました。応募作品はどれも素晴らしい技術と発想力に溢れており、これからの皆様のご活躍を期待しております。

佐藤正人[北海道イラストレーターズクラブアルファ名誉会長]

審査では様々な多くのイラストレーションが応募されて楽しみながら審査をさせてもらいました。それぞれ個性的なもの、技術的に優れたもの、何か魅力的なもの、将来の展開が楽しみなもの様々でした。時代性を感じるデジタル作品が少なかったのが意外だったが、アナログならではの表現に魅力を感じる作品も多かった。受賞された皆さんには、これからも自分のオリジナリティーを磨き益々の作品作りに期待したいものです。

堀じゅん子[北海道イラストレーターズクラブアルファ会員]

学生、アマチュアからプロまで、また年齢も幅広く、個性豊かな応募作品が集まりました。完成度の高いもの、詩情豊かなもの、おもしろいものと、それぞれの作品の持ち味に審査員のチョイスも割れましたが、最終的に実力ある作品が選ばれたと思います。

真吏奈[北海道イラストレーターズクラブアルファ会員]

流行に乗らず多種多様なアイデアと個性が集まり見応えがありました。皆様が丁寧に時間をかけて制作され、絵を描くことが好きというのが伝わりました。

西村昌実[北海道イラストレーターズクラブアルファ会員/前会長/イララ編集部]

課題テーマなし・なんでもアリの作品群は見ていて楽しかったです!…しかし、「データ応募」の作品は”スキャン”と”プリント”というファクターがあり、原画の良さが失われてはいないだろうか…という危惧もあります。できるなら原画を見たいのですが、そのためには手間や送料といったコストもかかり、悩ましいところでもあります…。

ゴトウマキエ[北海道イラストレーターズクラブアルファ会員/イララ編集部]

今回のコンペを通じて色々な発想やモチーフ、技法など改めて表現の多様さを感じました。イラストレーションが放つ豊かな感性と、未知の表現力をもっとみたいと感じる今回の大会でした。評価に携わってくださった皆様、そして参加してくださった皆様に感謝申し上げます。

小林龍一[北海道イラストレーターズクラブアルファ会員/イララ編集部]

様々なモチーフと技法による多種多様な世界観が、イラストレーションの奥深さを改めて感じさせてくれました。今回のコンペをきっかけに活躍の幅が広がることをお祈りいたします。

やまだるみ[北海道イラストレーターズクラブアルファ会員/イララ編集部]

とにかく見ていて楽しい公募でした。イラストで自由に表現する発想がとても豊かだなと感じ、幅の広さを改めて思い知らされます。見れば見るほど様々な感性が溢れてくる作品ばかりで大変刺激になりました。

審査風景

イララ
大賞展

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